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すり鉢状のカルデラ

概要

4回の火砕流の噴火で誕生した阿蘇カルデラは南北25キロ、東西18キロ、面積380平方キロの世界最大級の巨大な陥没地形です。しかし、現在その中央には、中央火口丘が生まれ、阿蘇カルデラは分厚い火山の覆われ、その本当の姿は見ることが出来ません。カルデラの構造は、これまで本当に未知の部分でした。
京都大学阿蘇火山研究所の久保寺教授が作った重力異常図は、カルデラの中央がすり鉢型であることを描き出し、その中心のマグマが地中深くから上がってきたと思われる穴が現在の杵島岳往生岳付近にあることをはっきりと示しています。さらに、火砕流の噴火で出来たすり鉢状の陥没は直径が10km程度と小さく、現在のカルデラのほぼ中央にあること。噴火以外の原因、例えば地すべりなどのために陥没の縁が崩れ落ちてカルデラが拡大し、現在見るような形が出来上がったらしいことを暗示しています。
実際に阿蘇谷の北側や南郷谷で行われたボーリング調査では、150m~480mの深さで基盤に達しておりボーリング地点がカルデラ内にあるにも関わらす基盤が浅く、この地点が陥没してないことが裏付けされています。
この直径10kmのすり鉢状の穴は、いったん噴き上げられた岩や火山灰などの”軽い物質”で埋まっていますが、4回の火砕流噴火によって阿蘇の”目方”は実に400億トンも失われていると推計されています。


カテゴリ : 阿蘇の自然
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