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カワノリ

概要

手野の国造神社の裏は、北外輪山が大きく北に湾入して渓谷を形成しています。このカルデラ内壁から湧き出る大量の水を集め宮川が渓流となって流れています。
平成8年の9月に行われた調査では、上流部の堰堤工事による水の汚濁の影響を受けて、昔より減少していますが、現在も生育していることが確認されています。各地の河川で絶滅の危機にある中で、宮川は貴重な生育地点となっています。
生育場所は浅い渓流の石の下流側で、付着しやすい石は決まっていて、秋から冬に10~15㌢に伸びたものを摘み取り、ノリミスのない時代には「竹しょうけ」や「もろぶた」の裏に均一に張って天日乾燥し、干しノリにしていました。
巻きずしにも利用できますが、生で酢醤油につけて食べるのが最高とされ、鮮緑色の美しい色彩と香りは清冽な川の恵みでした。

宮川の「カワノリ」採り 三城三郎氏提供

参考

阿蘇一の宮町史 阿蘇山と水

カテゴリ : 食べ物
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