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スプリング・エフェメラル

概要

Spring ephemeral
早春から春にかけて花を咲かせ、初夏以降は葉を枯らし根茎のみで翌年の春まで休眠し花をつけるものをスプリング・エフェメラルと言います。
日本語に直訳すると「はかない春」という意味で、「春の妖精」とも言われています。

環境

落葉広葉樹林の林床や林縁を主な成育環境とし、早春から初夏の落葉樹が葉を茂らせる前に花を咲かせ若葉を出して受粉や光合成による糖をを蓄えます。
落葉樹が葉を広げ、太陽光が林床に届かなくなると成長を止め、地上部を枯らし休眠します。

スプリング・エフェメラルの特徴として花被片や花弁が茎や葉に対して大きく、昆虫などの受粉を媒介するものが少ない時期に活動中の昆虫の目を引くためだといわれています。
昆虫だけでなく雑食性の動物にも安易に発見されやすいのですが、この種の根茎には有毒のものが多く、食害を免れる知恵も持ち合わせています。

代表的な植物

ユリ科

カタクリショウジョウバカマ・ヒロハノアマナ

ケシ科

エゾエンゴサク・ヤマエンゴサクムラサキケマン

キンポウゲ科

キクザキイチゲ・ユキワリイチゲ・アズマイチゲイチリンソウ・ニリンソウ・フクジュソウ・セツブンソウ

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カテゴリ : 阿蘇の自然
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