ホーム > ネズミの仲間

ネズミの仲間

概要

九州本島産全8種が知られていて、野ネズミ5種と家ネズミ3種の合計8種です。

草原・湿地

ハタネズミアカネズミ

九州本島で野ネズミというと、森林性のアカネズミが各地で最も普通だが、阿蘇では草原性のハタネズミが主役です。
俗に「モグラネズミ」とも呼ばれる日本固有の野ネズミで、日当たりのよい草原の地下にトンネルを掘り、あるいは地表に積もった枯草の下にネズミ道を縦横に張り巡らせて日中も活動しています。
トンネル生活に適した体つきをしていて頭部は丸っこく、耳介は小さくて足や尾も短い。植物食で、主にススキやネザサの新芽を食べ、ネザサが開花・結実すると大発生することがあり、大発生後にはダイコンや若いスギやヒノキの樹皮や根などを食害して農林業に被害を与えることがあります。

カヤネズミ

湿り気がある草原には日本産最小のカヤネズミがすんでいます。
体重は7~14gほどで、その身軽さを利用して主にイネ科植物の茎や葉の上で生活し、ススキチガヤ・エノコログサなどの葉を集めて直径10cmほどの巣を造る。
草本の種子のほかバッタなども捕食しています。

画像

森林

森林にはアカネズミのほかにヒメネズミやスミスネズミもすんでいます。
どちらも日本固有種でアカネズミより高所の主に海抜600m以上の冷温帯落葉広葉樹林にすみ、ほか野ネズミの仲間同様に植物食ですが、繁殖期にはどちらも昆虫類も捕食しています。

ヒメネズミ

ヒメネズミは俗に「ヤマネズミ」とも呼ばれ、アカネズミに似ていますが、その名のようにずっと小型でハツカネズミくらいしかなく、尾が長めです。
頭と胴体に対する尾の長さは110%で日本産ネズミ中最大で、長い尾は細い枝上でのバランスをとる役目をして生活に適した体つきになっていて、九州の森林ではアカネズミについで多いといわれています。

スミスネズミ

スミスネズミは、森林に進出してハタネズミといった生態的地位を占め、トンネル生活に適して体系はハタネズミに似るが小さく、尾は長めで、全体的に赤みが強い。
和名は、神戸で採集したイギリス人スミス氏の名前にちなんで名づけられました。

人家・周辺

人家やその周辺には、家ネズミといわれるハツカネズミ・クマネズミ・ドブネズミの3種が生息しています。

ハツカネズミ

ハツカネズミは人家付近の農耕地に多く、夏季は野外にいることが多いのですが、冬季には家屋内にもしばしば入ってくるようです。家畜小屋や納屋などに営巣することもあり、近年はハウス栽培でのイチゴ食害が問題になっています。
開発や干拓・埋め立てなどによって新しく宅地が造成され人家が新築されると、まず、最初に入ってくるのがハツカネズミです。しかし、人間生活が活発化し、残飯など餌の量が増えると、次に体が大きくて強いクマネズミやドブネズミが入ってくると締め出されてしまいます。

クマネズミ

クマネズミとドブネズミは、大きさも外見も似ていますが、クマネズミは耳介が大きくて前方に倒すと眼に届き、ドブネズミでは届かないことで区別できます。
また、体の大きさはクマネズミのほうがやや小さめで、尾が長くスマートで動きが敏捷で登攀力に優れています。

ドブネズミ

ドブネズミは泳ぎが巧みで、原産地は中央アジアの湿地帯と考えられ、日本へは江戸時代に朝鮮半島経由で侵入したと考えられています。こういった原産地での生活を反映して人家では、クマネズミは「ルーフ・ラット」ともよばれるように主に天井裏に、ドブネズミは穴掘りが巧みで台所の床下や下水道にと住み場所をちがえています。
どちらも雑食性ですが、ドブネズミの方が動物質の割合が大きく、体重が500gにもなるものがいて、ネズミの仲間では最大です。夏季には農耕地や川岸・海岸・森林などにも進出し、ことに都市近郊の水田では近年イネの食害が散発しています。

カテゴリ : 阿蘇の自然
索引 :

このページのURL:

TOP