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人工林

概要

人口植林または天然更新による後継樹を、人力によって作り上げられた山林で、自然の地力によって形成された天然林に対するものです。
日本では人口下種や集約的な天然更新が行われないため、人口植栽林と同義に解釈する傾向にあります。
また、天然林の中にはかつて人類が一部分の林木を伐採利用したあと、放置して成林したものが多く、これを天然生林ということもあります。
人工林による木材生産は、生産目標に近づけるための更新、保育、収穫の各過程があり、各過程ごとに集約度に見合った個別技術を投入することができます。更新段階では安全に早く成林させるため、成長量、材質、各種被害に対する抵抗性などの優れた樹種品種の選定、適地の選定、林地施肥、異種間競争制御が重要です。保育段階では良質材生産のため、つる切り、除伐、枝打ち、間伐が重要です。とくにこの段階の後半では生産目標に近づけるための修正誘導法としての間伐が極めて重要です。
収穫段階では、主伐木の胸高直径、樹高、本数、幹材積の量的把握が重要です、この段階では択伐、皆伐、傘伐作業などで主伐の方法が違う場合もありますが、共通点は更新を伴う伐採ということです。
人工林を仕立て、皆伐を繰り返していくことは最も効率的ですが、地力維持、水、土保全に不都合が生じないように配慮が必要です。
熊本県の人工林は約60%で面積は280,585㌶になっています。

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カテゴリ : 阿蘇の自然
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