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八間飛びの縞わくど
更新日: 2013-08-28 (水) 14:29:47 (3866d)
民話
八間飛びの縞わくど
大雨上がりの日に、一人のおじいさんが道を急いで行きよったと。
そしたら、道のまん中にしまわくどが出ちょったちったい。
「こげな道の真中に出て来るとあぶねえばい。早ようそっちよけんと、馬かる踏みしゃがるばい」
と言うと、
「いらん世話たい。わたしゃかくれんでんよか」
と言うて情識したそうなたい。
おじいさんは帰り道そこば通りかかったと、見たとこりがあん縞わくどは踏みしゃがれ、ジゴば出して死んじょったと。
「どうか見ろ、人ん忠告は聞かんとき」
ち言うちかたじ、片付けちやんなはったと。
*「人の忠告は聞かにゃいかん」とおじいさんは言ったと。
情識:じょうしき:勝手な考え、わがまま。
参考
くらしのあゆみ 一の宮 -一の宮町 伝統文化研究会-
昭和7年頃 古城東手野 70歳のおじいさんより採話 後藤(山辺 チモト)
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