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千光寺

概要

阿蘇郡南小国町赤馬場。寺伝によれば平重盛に縁のある者が安元元年(1175)に現在地に建立したと伝えられています。
本尊の光背に同年の墨書銘があってその由緒を裏付けています。
近くに泉口という清水が湧き出るところがあり、江戸時代までは泉光寺と呼んでいたそうです。また、堂床、堂迫の地名もあって、お堂があったことが考えられ、旧寺田から青磁の経堂も出土しています。
小国観世音札所33ヶ所の内22番札所で、本尊の千手観音は子授けの霊験あらたかで子安観音の名でも知られています。境内には県内最古の在銘板碑があることでも有名です。板碑は自然石に梵字と天養元年(1144)の刻銘があり、熊本県重要文化財に指定されています。梵字は千手観音を表すもので、堂内には木造千手観世音菩薩立像1体と、木造十一面観世音菩薩立像1体、木造四天王立像二体が安置されています。十一面観世音菩薩は等身大のヒノキ一本作り像高164cmで平安末期の作です。四天王二体もともにヒノキの一本造りで、室町前記の作と見られ、11面観音とともに県指定重要文化財です。


カテゴリ : 文化・歴史
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