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古き社の跡

地元では、比咩御前の出発する社は本来元宮の森にあったと伝承されています。そのため「元宮」の地名で現在も呼ばれていますが、その実態は永らく分かりませんでした。

しかし、平成20年3月に実施された別府大学文化財研究所の学術調査によって、樫と欅がある窪地内にかつての「元宮」神社の跡と思われる礎石や石組の痕跡が確認されました。出土した陶磁器の破片などから、少なくとも江戸時代中頃のものと推測されています。

発見された礎石の規模と配置は、現在の吉松神社とほぼ同じもので、「元宮」神社と吉松神社のつながりが想像されます。
今回紹介した樫と欅の巨木は社殿跡の奥に位置しており、「元宮」神社の御神木として崇拝されていたと思われ、またその巨大さが信仰の古さを物語ります。

参考

~文化財を大切に~  みんなで護ろう文化財


カテゴリ : 文化・歴史
関連語句 : 指定文化財リスト

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