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句
更新日: 2015-04-15 (水) 14:25:29 (2187d)
名称 | よみ | 内容 |
野口雨情 | のぐちうじょう | 肥後の大阿蘇朝立つ風は四百余州の空に |
若山牧水 | ワカヤマボクスイ | 風さやさや裾野の秋の樹にたちぬ阿蘇の円夜のその大きさや |
若山牧水 | ワカヤマボクスイ | 阿蘇の道大津の宿に別れつる役者の髪の山ざくら花 |
若山牧水 | ワカヤマボクスイ | むらむらと中ぞら掩ふ阿蘇山のけむりのなかの黄なる秋の日 |
若山牧水 | ワカヤマボクスイ | 阿蘇荒の日にかもあらめうすうすとかすみのごとく秋の山曇る |
宗不旱 | ソウフカン | 草ひとつ生えぬ荒嶺の頂に蝶のゆくへを見て立ちにけり |
宗不旱 | ソウフカン | あめのした苔ひとくさの目にふれぬ霧の砂浜われあゆみをり |
吉井勇 | ヨシイイサム | 君にちかふ阿蘇のけむりの絶ゆるとも万葉集の歌ほろぶとも |
吉井勇 | ヨシイイサム | 雲のかげ山より山にうつるなり静けきかなや大阿蘇の夏 |
吉井勇 | ヨシイイサム | いきどおること多ければ濁り酒酌みつつ阿蘇の山鳴りをきく |
夏目漱石 | ナツメソウセキ | 囲いあらで湯槽に逼る狭霧かな |
夏目漱石 | ナツメソウセキ | 湯槽から四方を見るや稲の花 |
夏目漱石 | ナツメソウセキ | 白萩の露をこぼすや温泉の流 |
夏目漱石 | ナツメソウセキ | 草刈の籃の中より野菊かな |
夏目漱石 | ナツメソウセキ | 白露や研ぎ澄ましたる鎌の色 |
夏目漱石 | ナツメソウセキ | 雪隠の窓から見るや秋の山 |
夏目漱石 | ナツメソウセキ | 赤き煙黒き煙の二柱真直に立つ秋の大空 |
山口誓子 | ヤマグチセイシ | てん落して吹雪く火口に吾亡びむ |
山口誓子 | ヤマグチセイシ | 雪荒れの火口見守りつつ命愛惜し |
山口誓子 | ヤマグチセイシ | 石魂を吹雪く火口に投げてかへる |
荻原井泉水 | オギワラセイセンスイ | 草鞋はいて出て稲田の道にはうす霜 |
荻原井泉水 | オギワラセイセンスイ | 一せいに芽をふく山々が火の山のなか |
与謝野鉄幹 | ヨサノテッカン | ここにして人の文字なし阿蘇の山ただちに火もて大空に書く |
与謝野晶子 | ヨサノアキコ | いひしらぬ厚き霧より藍色の風あらはるる阿蘇の谷かよ |
与謝野晶子 | ヨサノアキコ | 阿蘇の火は若き人みな待ち給ふかくぞ覚ゆる火の国に来て |
索引 : く
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