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呑まにやはなせん
更新日: 2013-08-14 (水) 14:37:00 (3880d)
民話
呑まにやはなせん
たぜんさんちゆうがおらしたちゆうが、なかなかそん頓知のある、そま何言う、その噺家みたような、なかなか頓知、頓才でな、そんたぜんさんがな、阿蘇家たいな、阿蘇家ん宮司が、
「たぜんの話はよかなよう」
言うて、たぜんが話を聞く。
そっからたぜんさんぽ呼んで、そっから行て、ま、挨拶どんして、何したら、
「たぜんよ、おりやお前が話を聞こうと思たっち。」
「はあい、そりやもう承知でござんす。ばってんもうし、ま、ここん門のな蛇はそのうワクドをくわえちょるけ、『放さんか、放さんか』言うばってん、『飲まにゃ放さん』ちつちや言いました。」
「成る程、お前は酒好きじやったけ」
ち言って。
それから酒ば飲まして、ま、その話をさせたっていうことです。
参考
くらしのあゆみ 一の宮 -一の宮町 伝統文化研究会-
一の宮町宮地 後藤一義(出典:関西外国語大学 三原研究室 阿蘇山麓の口承説話より)
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