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地形気候

更新日: 2012-11-14 (水) 14:17:58 (4171d)

阿蘇火山による火山地形には、様々な表情があります。カルデラ内の中央火口丘群の中央部が急峻な山地で、アクセスは登山装備が必要ですが、その麓はなだらかな斜面が続き、平坦なカルデラ内の低地とともに、観光を始めとする生産活動が可能です。また外輪山は、急峻な崖地系のカルデラ壁と外側の斜面からなり、カルデラ外側の斜面は、特に北側では平坦に近い火砕流台地です。海抜400ｍを超える阿蘇の気候は、年間平均気温13℃年間降水量3,000ミリ前後と、四季を通じて比較的冷涼で雨が多く、南国九州の暖かさと山地の涼しさを併せもっているのが特徴です。
阿蘇にはその自然を特徴づけている広大な草原、中央火口付近の火山荒原、草原の谷間の湿地、原生林などが存在します。なかでも草原は少なくとも千年以上前の平安時代から野焼き、放牧、採草などで人の手が繰り返し加えられ続けた結果、森林化が妨げられ、なだらかで広大な草原が維持されています。

阿蘇の四季は3月頃、春の風物詩である野焼きで幕を開けます。続いてミヤマキリシマやスズランが咲き誇り、夏は爽やかな緑、秋には広大なススキ野原やカルデラ内を埋め尽くす雲海が見られることも。冬には阿蘇山頂で霧氷の花がみられるなど、変化に富む自然を見せてくれます。