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坊中散策隊-軽木欣弥
更新日: 2020-05-28 (木) 09:50:25 (1423d)
自分のなかに燃えているものを抱えていく。
十九歳の若者は阿蘇を離れ東京に出て、さらにハリウッドに向かった。
ミュージシャンとして生きていこうと決心したからだ。
アメリカで六年間暮らした。気が遠くなるほどの刺激を受けたし、思い屈するどん底の日々も味わった。
二十五歳で阿蘇に帰ってくる。が、夢あきらめてしょんぼり、ではない。
いま、精肉店カルキフーズ三代目主人である軽木欣弥さんは、こだわりの肉を扱う肉屋として、身体の芯に燃えている「音楽」を封印はしない。
情熱が自分の駆動力になっているのを自覚しているからだ。
「その熱い気持ちを生まれ故郷にも等しく注ぎます」
坊中散策隊という地域づくり団体で積極的に活動する。
信仰の山・阿蘇には僧が住む坊舎、山伏が結ぶ庵が三十六坊五十二庵もあった。
生まれ育ったその地・坊中の探索は、自分を探索することと少し似ている。
カテゴリ : 行政
索引 : か
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