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天然林

概要

天然のままで、更新保育についてほとんど人の手が加わっていない森林のことをいいます。厳密な定義では原生林(植物生態学では極盛相)といい、優占種は変化することなく安定的です。しかし立木構成状態は火災、風水害、生物害などによって変化している例が珍しくありません。
一方、林木の一部を伐採するだけで更新保育を行うことなく、自然のままで成林する森林を天然生林ともいいますが、人工林以外のすべての森林を天然林とみなすのが普通です。天然林では生産者としての豊かな植物集団、消費者としての植食動物や肉食動物の豊かな集団、分解者としての微生物が生物遺体を再び無機物に還元する役割を果たし、エネルギーや物質の流れを中心とした生物と環境との生活体系が一定のバランスで維持されています。

主な天然林

国内では秋田のスギ天然林(秋田県)、木曾のヒノキ天然林(長野県)、屋久島のスギ原生林(鹿児島県)などがあります。県内ではブナを主とした原生林として内大臣(上益城郡)、大宮山(上益城郡)、五家荘樅木(八代郡)、白神岳(球磨郡)、ウラジロガシ、アカガシを中心とする阿蘇北向山阿蘇郡、菊池郡)があります。

カテゴリ : 阿蘇の自然
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