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放牧牛の冬

放牧の終了-冬の生活

10月になると放牧地の野草は枯れます。改良草地の草は平均気温5度の11月下旬まで伸長するので、現在はその時まで放牧の牛馬を見ることが出来ます。牛は体が大きく、胃の中で1日50kgもの草が発酵する熱で体を暖めているので、人間が考えるより耐寒性ははるかに強い。放牧地に青草がなくなれば牛は集められ、里の集落にある個人の牛舎に連れ帰られます。

昔の飼養方法では、冬の資料である干草は朝と夕方に一把(約8kg)ずつが「投げ草」で給与された。投げ草とは、「はみ切り」やカッターなどで草を細断せず、長い草のまま与えることです。牛は茎葉の柔らかい部分を選んで食べ、堅い部分を食べ残す。これが牛舎の敷料となり、牛の糞尿と混ざって良質の厩肥になっています。

干草の1農家当りの貯蔵量は農業経営の中で牛馬の飼育頭数や厩肥の生産量を決定する重要な要素で、昔は成牛1頭あたり50駄を目標に備蓄していました。50駄は300把に相当します。朝夕1把の投げ草を与えて、150日分に相当します。
このほか、トウモロコシを収穫した後の(かん)(イネ科植物の茎)や稲藁なども利用して、5月から始まる放牧の開始まで飼いつなぐ必要がありました。

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昭和30年 尾ヶ石

参考

阿蘇ー自然と人の営みー

カテゴリ : 阿蘇の自然
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