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文化財の保護管理

文化財の保護管理について

 阿蘇地域は、世界最大級のカルデラを有する自然景観をはじめ、九州の水がめといわれる豊富な水資源、広大な田園、阿蘇神社をはじめとする歴史遺産や、長い時間をかけて形づくられてきた日常の暮らしに根付いた文化・伝承など、数々の優れた資源に恵まれた地域です。

 阿蘇市では市の文化財保護条例により文化財の調査や保存及び活用のため必要な措置を講じるために文化財保護委員会を設置しています。また、熊本県では「熊本県文化財保護指導委員活動要項」に基づき県内28名が指導委員として委嘱され、それぞれの担当地域内において活動しています。指導委員は文化財の巡視点検を毎月定期的に行うほか、必要に応じて巡視点検を行い、文化財の保護を図っています。巡視の対象は、国・県指定文化財となっている文化財のほか重要な遺跡や古墳となっています(下表)。
巡視を行った際に文化財の異常が認められた場合は、すぐに県教育委員会及び関係市町村の教育委員会に通報するとともに、巡視点検カードを県教育委員会に提出することになっています。この報告も、文化財に適切な処置を施して保護するために大切なものです。

 指定の文化財は文化財保護法と県・市の文化財保護条例によって、無断の工事や修理などで現状変更することが禁止されています。国の重要文化財を破壊したものは5年以下の懲役もしくは禁錮、または30万円以下の罰金を科せられます。県指定・市指定の文化財も5万円以下の罰金または科料に処せられます。また文化財にはそれぞれの所有者がおり、破壊行為をした場合は、文化財保護法だけでなく器物損壊などのその他の罪で罰せられることがあります。
阿蘇市管内においては、幸いなことに所有者や地区保存会等により保存管理がされており、指導員にとってはとてもありがたいものです。

 文化や歴史遺産など、地域に受け継がれてきたものを次の世代に残していくためには、行政だけでなく地域でも保護していくことが不可欠となってきています。今後とも地域の皆様のご協力をお願いいたします。

文化財保護管理巡視リスト

指定日
名称(種別)
大正3年4月17日
紙本墨書仏舎利渡状(国指定文化財)
平成19年6月18日
阿蘇神社(国指定文化財)
昭和34年12月8日
上御倉古墳(県指定文化財)
昭和34年12月8日
下御倉古墳(県指定文化財)
昭和34年12月8日
中通古墳群(県指定文化財)
昭和52年1月22日
迎平古墳群(重要遺跡)

参考

~文化財を大切に~  みんなで護ろう文化財


カテゴリ : 文化・歴史
関連語句 : みんなで護ろう文化財

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