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昔の食べ物
更新日: 2011-06-16 (木) 16:07:24 (4659d)
昔の食べ物(ご飯・おかず・お菓子など)はどのようなものがあるのか調べてみよう。
主食(米・とうきび・麦・ひえ・あわ)
(種類)
ご飯・きびご飯・麦ご飯・ひえご飯・あわご飯・雑炊(ぞうすい)・まぜご飯・小豆(あずき)ご飯・赤飯(せきはん)・ねりがゆ・そば・うどん・そうめん
◇ご飯炊(はんた)き
・米に麦・ひえ・あわ・とうきび等を1割か2割程混ぜて、釜(かま)の中でゴシゴシといで、水がきれいになるまで水を替えて洗う
・水の量は、米の上に掌(てのひら)を下向きにのせ、手首のくるぶしの所まで水を入れ、米の約1.2倍が標準
・火加減(ひかげん)は「初めチョロチョロ、中パッパ、湯気(ゆげ)が吹いてきたら火を消して5分たったら仕上げ炊き」と唱えて覚え、「あと先ドンドン、中パッパ、赤子(あかご)泣(な)くともふた取るな」など、家々で工夫する(10歳の頃からご飯を炊いていた)
・火力(かりょく)がいつまでも強いとオコゲが釜(かま)の底一面にできるため、ご飯をおひつに移したあと塩を軽くふっておいしく食べる
・季節の野菜を入れて、イモ飯・豆飯・むかご飯・大根飯・菜飯・セリ飯・雑炊などをよくする
・一般の家庭で白米だけの白いご飯が食べられるのは、正月・お祭りの日・冠婚葬祭(かんこんそうさい)の時など、お客さんが来る日だけ
※昔は薪(たきぎ)・竹・杉の葉などのたきもので、ご飯はお釜(はがま)で炊いたものです。
副食(おかず)
(種類)
味噌汁(みそしる)・団子(だんご)汁(じる)・しょうゆ汁(すまし)・豆腐(とうふ)・おから・揚げ豆腐・煮しめ(季節の野菜を集めて醤油(しょうゆ)で味付けしたもの)・ぜんまい・わらび・竹の子・海草
◇米の粉団子汁・小麦粉団子汁
・家にある野菜(芋・人参・ゴボウ・カボチャ・芋がら等)を大きめに切る
・たっぷりの水に、そのままのいりこを入れて煮る
・その間に米の粉(うるし米と餅米(もちごめ)を混ぜて粉にしたもので餅米が多いほうが柔(やわ)らかい)をぬるま湯でこね、耳たぶ位に柔らかくなったら片手でこねた粉を握(にぎ)り締(し)めて貝の形にして、鍋(なべ)の中に入れる
・味噌(みそ)や醤油(しょうゆ)で味をつけ、最後に青菜(あおな)を入れる
・いりこでダシを取るのが普通だが、時には鶏肉(けいにく)と野菜を炒(いた)めて入れて味を出す時もある
菓子類・おやつ
(種類) 餅・団子(だんご)(だごともいう)・まんじゅう・ぜんざい・ちまき・おはぎ・じりやき団子・まめし団子・田植え団子・よもぎ団子
◇じりやき団子
・米の粉(小麦粉も可)に砂糖や塩を少し入れ、ぬるま湯でドロドロに溶かす
・フライパンに油を引いて、溶(と)いた米の粉を薄くのばし、片面を弱火で焼く
・その上に黒砂糖(粉)をまぶし、2つ折りにしたりまいたりして食べる
※これがおやつだったり主食(しゅしょく)だったりしました。
家庭で作るお菓子
名前 | 作り方・特徴 |
まるまる団子(だんご) | 米の粉をまるめてお湯でゆでたもので、きな粉やあんこをまぶして食べる |
貝の口団子 | 小麦粉をこねてうすく延ばしてあんこを入れて半分に折り茹(ゆ)でる |
田植え団子 | 小麦粉をこねてうすく延ばしてあんこを入れて両方からはさみ平たくする |
よもぎ団子 | まるまる団子によもぎを茹でて入れてこねる |
ちまき団子 | まるまる団子を少し平たくして熊笹(くまざさ)の葉に包んで茹でる。熊笹の葉は殺菌(さっきん)作用(さよう)がある |
まんじゅう | 甘酒(あまざけ)まんじゅう・ソーダまんじゅう。小麦粉をイーストなどで膨(ふく)らませあんこを入れたものを蒸(む)したもの |
おはぎ(ぼたもち・となりしらず) | もち米を炊いておにぎりにして、あんこでまぶしつけたもの |
ぜんざい・しるこ(つぶしあん・こしあん) | 小豆(あずき)を柔らかく炊いて、砂糖・塩で味付けして団子か餅を入れる |
駄菓子屋(だがしや)に売ってあるもの
飴玉(あめだま) | 色とりどりで砂糖味(さとうあじ)。まわりにキザラ(砂糖)がついている |
ニッキ玉 | 赤・黄・緑などの色とりどり。ニッキの香りが楽しい |
黒飴 | 黒砂糖入りの飴玉で特別な味がある |
ぎょうせん飴 | 大麦の芽のもやしを日に乾燥させて粉にする。別に餅米を炊いて少し冷やし前の粉をいれる。しばらくおくとつぶれて汁になる。これを鍋で炊きつめると飴になる。おやつのないころ作ってもらった |
飴がた | ぎょうせん飴を何回も引き伸ばして空気を入れると白い飴になる |
金平糖(こんぺいとう) | とげがあって赤・青・黄・白などあってとても楽しいお菓子の一つ |
げんこつ(米の粉、砂糖) | 米の粉で焼いた物をげんこつのようにまとめてある固いお菓子 |
おこし(粟(あわ)・米・豆・砂糖) | 粟おこし・米おこし・豆おこし。材料を炒(い)って、溶かした砂糖にまぶしたもの |
せんべい(小麦粉菓子) | 干菓子で味噌せんべい・のりせんべいあり |
ビスケット(小麦粉菓子) | 小麦粉・砂糖・バター等で作った焼き菓子 |
黒ん棒(ぼう)(小麦粉と黒砂糖) | ごぼう菓子(黒砂糖まぶし) |
チャイナマーブル | 固くて丸い飴玉。中にきれいなすじがある |
キャラメル(森永・明治・グリコ) | 特にグリコ製はおまけのおもちゃがつき集める楽しみもある |
ゼリービンズ | 色とりどりのまめ形のゼリー、遠足にはなくてはならないもの |
チョコレート(あめチョコ・板チョコ) | チョコレートは上等のお菓子でめったに食べられなかった |
ぼんたん飴 | 南国を思わせる文旦(ぼんたん)の香りがなつかしい |
パン(むしパン、焼きパン) | 小麦粉に水を加えてこね発酵(はっこう)させて焼く。うれしいおやつの一つ |
はくせっと(もち米の粉で作ったもの) | 阿蘇の白雪(しらゆき)は今でも作り続けられている。赤・白あんこ入りがなつかしい |
溶岩糖(ようがんとう)(砂糖菓子) | 赤・青・黄の色とりどり穴だらけの溶岩糖は火山を思わせるなつかしいもの |
たいやき(小麦粉・あんこ) | 鯛(たい)の形に焼いてあんこをいっぱい入れてはさみ焼きした魅力たっぷりの菓子 |
ラムネ | ビンにビー玉が入っていて、この玉を落とせば炭酸(たんさん)が吹き出る |
サイダー | 中身はラムネと同じようなもので、炭酸がたまらなく爽(さわ)やか |
ニッキ水 | 赤・黄・青などの美しいニッキ水が丸いガラスのビードロびんに入っていて少しずつ飲む |
野草・薬草
季節の野草を取ってお祭りなどの行事に合わせてよく食べていました。
果物
(種類)
柿(かき)・栗(くり)・梅(うめ)・石梨(いしなし)・いくり・枇杷(びわ)・なつめ・ぐみ・ざくろ・桑(くわ)の実・無花果(いちじく)・ぎんなん・かやの実・えのみの実・ゆず(ゆのす)・かぼす・庭(にわ)梅(うめ)(ゆすら梅)・ほおづき・桃(もも)
参考
索引 : む
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