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沼鉄鉱床

概要

阿蘇町萱原付近の火口原には、「第一阿蘇鉱山(日本リモナイト鉱業有限会社)」があります。ここは、「阿蘇谷湖」の末期に形成されたと考えられている沼鉄鉱の鉱山であり、現在も採掘されています。
太平洋戦争中には製鉄のための鉱石として、その後は塗料やベンガラ、有田の陶器の釉薬などとして使用され続けました。
現在は月産50㌧を採掘しています。その用途は脱硫剤として6割、畜産関係4割です。
畜産関係では家畜の餌として利用され、ここの沼鉄鉱は葦の茎を含んでいるので、有機物と無機物が混じり合って、良質の飼料になります。しかも、家畜の排泄物の脱臭作用があることも注目されています。
阿蘇郡内の遺跡の石棺には、多量のベンガラが敷き詰められていたれいが知られています。このベンガラはおそらく、この付近の沼鉄鉱の水酸化鉄を焼いてつくられたものと推定されます。

参考

阿蘇火山の生い立ち

カテゴリ : 阿蘇の自然
索引 :

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