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為朝と鶴

阿蘇に阿曽三郎平忠国という豪族がありました。
ある日、娘が飼っていた猿が仕えていた侍女に噛み付き、殺してしまいました。
そして、猿は阿蘇の宮の伽藍の上に逃げていってつかまりません。
忠国は猿を射落とすように命じますが、あまりの高さにだれも手も出せません。
捕らえたものには娘を遣わす、と忠国はお触れを出しました。そこに登場したのが、弓の名手として知られる鎮西八郎為朝。
しかし、宮の建物に弓を引くことは神に弓を引くことと同じだとして、弓を使わず、1羽の鶴を放ちました。
鶴は舞い上がると、口に含んだ砂を猿の目にかけて隙をついて突き落としました。
この功により為朝は美しい娘を妻にしました。

参考

阿蘇の達人 ~阿蘇をつくった神々と歴史~

カテゴリ : 文化・歴史

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