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焼いたつがええ
更新日: 2013-08-14 (水) 13:37:41 (2806d)
民話
焼いたつがええ
頭のいい男がおったでしょうな。
自分のうちい火事があって、奥さんが焼け死んだ訳ですな。
そっだもんだから、毎日毎日
「嫁ごが死んだ。嫁ごが死んだ」
ちゆうて、もう泣きよった訳ですな。
「まあ、そぎやん泣かんでええ、またおなごはどしこでんあるじや。」
「あげなおなごはもう他にやおらんけ、あげな嫁ごでなかにや、つまらん」
てえですたい。
「いやいや、あのこの前焼け死んだつによう似たつば探して来るけん。」
「いや煮たつよりも、焼いたつがええ」
て言うたそうですたい。
参考
くらしのあゆみ 一の宮 -一の宮町 伝統文化研究会-
一の宮町宮地 北窓正一(出典:関西外国語大学 三原研究室 阿蘇山麓の口承説話より)
索引 : や
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