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猟師の天昇り

民話

猟師の天昇り

鴨取り入って、冬の寒か時に鴨は足が全部氷に凍り付いてしもうて、パタパタ、パタパタ動けんとば、

「早う、つかめにやならん」

ちゆうとこで、全部足ばくくりつけえちから、そして、自分の体にそお結い付けとったところが、日が東の方から上って氷が解けたもんだけ、いっぺんに鴨が飛び立ったんだで、あらあらちゆう間に自分の体は宙に浮いてしもうて天さに、鴨に引き上げられ、

「おりやどこさに行きよるんじやろか」ち。

その鴨捕った人がいっぺんに西町の上の、

「俺がどこじやろか」

言いよったとこが、我が家ん庭に降りたとか何とかいう、そぎやあな話だったですな。

参考

くらしのあゆみ 一の宮 -一の宮町 伝統文化研究会-


カテゴリ : 文化・歴史
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