ホーム > 猟師の天昇り
猟師の天昇り
更新日: 2013-08-14 (水) 14:24:21 (3902d)
民話
猟師の天昇り
鴨取り入って、冬の寒か時に鴨は足が全部氷に凍り付いてしもうて、パタパタ、パタパタ動けんとば、
「早う、つかめにやならん」
ちゆうとこで、全部足ばくくりつけえちから、そして、自分の体にそお結い付けとったところが、日が東の方から上って氷が解けたもんだけ、いっぺんに鴨が飛び立ったんだで、あらあらちゆう間に自分の体は宙に浮いてしもうて天さに、鴨に引き上げられ、
「おりやどこさに行きよるんじやろか」ち。
その鴨捕った人がいっぺんに西町の上の、
「俺がどこじやろか」
言いよったとこが、我が家ん庭に降りたとか何とかいう、そぎやあな話だったですな。
参考
索引 : り
このページのURL: