ホーム > 田作り祭り

田作り祭り

ヨミ

タツクリマツリ(3月12日~18日)

 期間中は初日を「横筵神事」、中日を「御前迎え」、最終日を「祭りあげ」といいます。初日に年祢の神のご神体を神輿に遷座(せんざ)し、横筵神事が行われます。期間中は宅(たく)祭りが行われます。
 御前迎え(火振り神事)は、年祢の神が姫神をお迎えになる神事です。まず、赤水の吉松神社で樫(かし)の木から姫神の御神体(ごしんたい)と御笏(みしゃく)2本をつくり、真綿(まわた)で包みシバで覆います。阿蘇神社へ向かう途中、浜神社-山下-渋川-蔵原-竹原-西町-と神事等が行われ、塩井(しおい)神社で身を清め、御神体に米の粉で化粧をします。化粧原を出発する頃はあたりも暗くなり、阿蘇神社ではカヤで作った松明(たいまつ)を振り、姫神をお迎えします。姫神が阿蘇神社に到着して神婚の儀が行われ、年祢の神と姫神の神輿(みこし)は血原-奥の園と移動し弓が放たれます。年祢社の前を通り、阿蘇神社の賽(さい)木(ぎ)前で再び矢を放ち、社家宅へ安置されます。

 かつては、宮地の町が火の海になるぐらい松明を振り、神様の神婚の儀を祝いました。また、これにより火災やケガ人が出たことは一度もありませんでした。
 祭りあげ(田作り神事)は、農業の神である年祢の神に五穀豊穣を祈り、農業の指導をされた御手振(おてぶ)りを祭式として行い、神事では阿蘇神社だけといわれています。神官6名により行われ、「千町万町(せんちょうまんちょう)」を初め20とおりの格調高い神事で、稲作の過程を模擬的に演じます。その後、年祢の神は還御(かんぎょ)します。
※( )の期日は平成19年のもの

動画

参考

~文化財を大切に~  みんなで護ろう文化財



カテゴリ : 文化・歴史
索引 :
関連語句 : 阿蘇の農耕祭事

このページのURL:

TOP