ホーム > 看護婦
看護婦
更新日: 2014-01-29 (水) 11:50:19 (3734d)
世に文明の花と咲く 赤十字社の看護婦が
二人の勇士を送りつつ 長い廊下の物語
元 私は京都市の 或る病院にいましたが
去年三月花の頃 国の父よりおん便り
お前もよくよく知る通り この度戦が始まって
たたかい戦には勝ったれど 敵も大国ロシア国
もとより信義の我が軍は 勝利はあると云いながら
み国に生まれた者として これがうかうか見てらりょか
今朝も今朝とて新聞に お天子様のお勅語を
読んで思わずこの父は 熱い涙にむせんだぞ
丁度幸い 女だが お前もこの年二十一で
一五の春から修業して看護婦のまま丸六年
兄に代りて御奉公 一時も早く志願して
お国のために断乎たれ 道は一筋ぬかるなよ
参考
索引 : か
関連語句 : 昔のうた
このページのURL: