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石臼は蜘蛛の巣に

民話

石臼は蜘蛛の巣に

何かそん石臼が棟まで引つ掛かつちょったろん。

何んだろん言わって、そのたぜんさんが妹さんが、良かきな粉摺らにやん言いよるけ、

「石臼さあ、石臼あどけえあるか」

言うたら、

「ああ、さっきから風が吹いて、吹き上げてから、どつか素ん蜘蛛の巣に引っ掛かっちょるばい。」

「ばあかが、何ちゆうこつ言うか」

って妹さんが怒らした。

「何を言うか。」

「ああん、さっきからの風が吹いた時、吹き上げてから裏ん蜘蛛の巣に引つ掛かつちょるがな」

ちゆうて、たぜんさんな言いよった。(四九二法螺吹き童児)

参考

くらしのあゆみ 一の宮 -一の宮町 伝統文化研究会-
一の宮町宮地 後藤一義(出典:関西外国語大学 三原研究室 阿蘇山麓の口承説話より)


カテゴリ : 文化・歴史
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