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突き井戸と門前町

概要

突き井戸群は阿蘇神社を中心とした半径300mほどに、数十地点が集団的に分布しています。
阿蘇神社が、現在の場所に鎮座したのは、手野の国造神社と神聖な火の山を結ぶ線上にあることと、地下水に恵まれた場所であることの2つが理由とされています。阿蘇神社に参拝する人は楼門の前に湧く井戸で手を洗います。阿蘇を開拓された神の水にふさわしく、清らかでおいしい水です。その水は流れて境内の池に注ぎ、神域に風情を添えています。
神社の周辺には湧沢津の妙見さんの湧水をはじめ、各地に突き井戸が見られます。これらのうち、自噴泉で、しかも水量に恵まれているのは、角屋・石田渓肉店・河内屋・佐藤製菓・井手酒店・田野製菓・鳥味家・丹波屋にある突き井戸。これらは上・仲・下町通りに集中していて、ここに豊富な地下水脈があることがわかります。郊外では一の宮中学校・マルエ衣料品店・寺川隆文氏・陣野正行氏・八木敬二氏・家入宝氏宅など、陣の町に自噴井戸が集中しています。
平成5年、阿蘇一の宮門前町会が、この湧き水を利用した町おこしを企画しました。商店街の道路沿いに日本庭園風の水飲み場を十四基作成するなど、「わき水の里」として町の優れた自然環境をアピールしています。この水飲み場には「ご自由に飲んで下さい」と表記してあり、すぐ横には季節の花々で飾られたミニ花壇も設けられています。また、それぞれの水飲み場には、火振り神事の話、ナバの泣き堰の話など阿蘇の神話や民話を分かりやすく解説した説明板もそえ添えられており、水飲み場を全て巡ると周辺の美味しい水の恩恵にあずかるだけでなく、民族や風土を知る事ができます。

映像

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参考

阿蘇一の宮町史 阿蘇山と水

カテゴリ : 阿蘇の自然
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