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阿蘇の虎舞(蔵原)

阿蘇の虎舞い(蔵原)

 県指定 昭和61年1月14日
 起源は不明だが、古老の話では明治の頃から舞われていたそうです。
 虎の頭は、元は大工の手製で、麻のくずを染めて頭の上や虎の着物に付けたそうで、現存する手製で一対の頭は、明治のころの作といわれています。
 蔵原では、不作の年でも夜月明りで、楽(囃子)の稽古だけはしていたといいます。
 そして豊作が2・3年続くと「豊年まつりをしようじゃないか」と、本式に舞い、そのあとは、他所の地区に舞い込んでいったということですが、仮装行列もこしらえたので金がかかり、豊年の年でないと部落まわりをすることができなかったということです。
 集落まわりをしていたときは、宮地に行くことが多く、阿蘇家、阿蘇神社、角屋、三古屋などで舞い、彦おじと言われた人は、阿蘇家から、阿蘇神社まで、高下駄をはいて「二段舞い」をして行った。という話は、今も語り草になっています。
 蔵原の二段舞いは、頭と尾に二人はいり、そして下の二人が上の二人を支えて舞う舞いですが、この力のいる支えを高下駄をはいて舞ったということですから、たいしたものです。
 宮地から坂梨へ、虎屋、お茶屋、高石垣などで舞い、最後の打ち上げという日に、蔵原の家を一軒一軒まわったということです。
 現在の頭は、青年の素人演芸の収益をいただき、蔵原虎舞保存会を発足させ、昭和五十四年に、竹田の仏具屋から獅子頭を求め、頭の毛を赤と黒に染めてあります。
 その外に、虎舞いのハッピや笛、虎舞おなごの用布なども購入されています。

囃子
大太鼓 笛 六孔の明笛 三味線
演目
舞出し(出端) 二段舞い お膳舞い 三段つぎ

三段つぎは危険なので、女装した男性が、虎おなごに加わり、とりまく輪を小さくして、扇であおぎながら、落下しても、下でだきとめられるように気をつけられている。

参考

~文化財を大切に~  みんなで護ろう文化財



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