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阿蘇デザインファーム-山本剛宏

阿蘇の土の鉄と、農業とをしっかり繋ぐ。



阿蘇の火山がはるかな時を超えて抱えつづけてきたものがある。
褐鉄鉱リモナイトという堆積物だ。
豊富な鉄分を含むこの土壌を活用し、平成十七年に農業生産法人が立ち上がった。
デザインファームの命名にこめられた想いは、「土としての阿蘇をデザインしたい」である。
代表者の山本剛宏さんは、大学では時代の先端をいく電子情報工学を専攻し、卒業後も精密検査機器メーカーの技術者として勤務していた。
「が、どうも都会は向いていないことがわかった。自然がないと息が詰まるのですね」。
そして故郷の阿蘇の土に取り組んでいく人生が始まった。
鉄分豊富な米を生産しようと試みたが、「技術的に成功していません」。
そして着目したのが、中華料理や豚骨ラーメンの具としても馴染のあるキクラゲだ。
土壌の大きな強みを生かした鉄分豊富なキクラゲはすぐに高い評価を受け、浸透した。
スタッフの数人が平成二十三年の東日本大震災で被災し、阿蘇の地に避難してきている人たちだ。
だから熊本の震災に際して「会社を挙げて動こう」となった。
仕事は中断。宮崎に届いた支援物資を受け取り、避難所ではなく各戸にそれぞれ配った。
もちろん結束は強まった。
「阿蘇の力は水と土と人の力です」。
それを土台とした農業を推進していく。


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火の国阿蘇の恵みのブランド「然」

カテゴリ : 行政
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