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阿蘇北部地震

概要

昭和50年(1975)1月23日に一の宮町を震源とするマグニチュード6.1の地震がありました。
当時発行された旧一の宮町の広報誌は当時の様子を次のように報じました。
「1月23日深夜、震度5の強震が襲い、大地を揺るがした。本町を揺るがした。本町を中心に家屋が倒れかかったり、水道管の破裂、道路の亀裂、崖崩れなど大きな被害が発生した。とくに古城、手野地区一帯の被害が最もひどく、石垣のくずれなどが続出、家を逃げ出した人々は、一晩中近くの田んぼで焚き火を囲んだり車に避難して夜が明けるのを待った」

阿蘇北部地震は、前震-本震-余震型の地震で、23日の23時19分の地震が一連の地震で最大でした。震源は一の宮町付近(北緯33度、東経131度5分、深さ約1㌖)で、阿蘇山では震度5が観測されました。前震は前日の13時40分頃から始まり、23日だけで110回、24日には174回の地震が観測されました。その後2月下旬までに余震の回数は徐々に減少していきました。

一の宮町では手野地区の被害が大きく、家屋の全壊もあったが、幸いにも火災の発生や死者も出ませんでした。また、本震の後に上水道が断水し、一時的には停電が起こりました。被害の種類は、建物の倒壊・一部破損、ブロック塀・石垣・墓石などの倒壊、崖崩れ、土砂崩れ、落石、道路の亀裂、配電線ショートによるボヤなど多方面にわたりました。被害は一の宮町をはじめ阿蘇町、産山村南小国町にわたる広範囲に及びました。旧阿蘇町原の口の水田では液状化に伴う噴砂現象も見られました。

参考

阿蘇火山の生い立ち

カテゴリ : 阿蘇の自然
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