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阿蘇品の水神木と湧水

かつて大字三野の民家入口に、樹齢450年といわれた大杉がありました。この木の根元には水神様が祀られ、1㍍ほどの深さからこんこんと水が湧き、大きなタカハヤが泳いでいました。湧き口は角石や丸石で囲まれ、主に水汲み場として利用されていました。その下流は洗い場として角石で囲まれ、米を研いだり野菜を洗ったりする清浄区域と、その下の洗濯物を洗う区域に分けられていました。この泉を生活用水として利用していた阿蘇品集落東組12戸の人々は、「水上様の川ざらえ」といって、7月7日と10月下旬の2回、日時を申し合わせて掃除をし、水に感謝の気持ちをあらわしていました。
しかし、この集落のシンボルであった水神木も平成3年9月の台風19号で大枝が裂け、主幹が傾いてきたので、平成10年5月21日に伐採されました。
現在は水神様が減少した湧き水を見守っています

参考

阿蘇一の宮町史 阿蘇山と水


カテゴリ : 阿蘇の自然
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