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阿蘇市
更新日: 2012-11-20 (火) 15:57:55 (4137d)
位置と地勢 †
阿蘇市は、熊本県の北東に位置し、北に南小国町・産山村・大分県日田市、南に阿蘇山を挟んで南阿蘇村・高森町、西に菊池市・大津町、東に大分県竹田市が隣接しています。阿蘇市の規模は、東西約30km、南北約17km、面積は約376平方kmです。
地形は、阿蘇五岳を中心とする世界最大級のカルデラや広大な草原を有し、比較的平坦地の多い阿蘇谷と、起伏に富み傾斜地の多い阿蘇外輪地域で形成されています。また、この地域は阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、ハナシノブやスズランなど阿蘇特有の希少な植物が自生するなど、自然資源が大変豊富です。
気候は、年平均気温が約13℃で、年間降水量は約3,000mmです。四季を通じて比較的冷涼で多雨な地域であるため、平坦地では稲作を中心とした農業が盛んで、また、山間地では高冷地野菜の生産に取り組んでいます。 *名前の由来 [#df3621e4]
阿蘇の名前の由来は、『日本(にほん)書紀(しょき)』という書物に次のように紹介されています。
『景行天皇(けいこうてんのう)は阿蘇にやってきました。阿蘇は野原が遠く広がり、人家が見えませんでした。天皇は、「この国に人がいるのか。」と言われます。すると、阿蘇都彦(あそつひこ)・阿蘇都媛(あそつひめ)という二人の神が現れて、「私たち二人がおります。なぜ人がいないと言われるのですか。」と答えました。そこで天皇は、阿蘇という地名を名づけました。』
また、仏教大辞典によれば、阿蘇の語源(ごげん)は古代インドの神「阿修羅(あしゅら)」からきているとされています。阿修羅は阿素洛(あそら)とも書き、阿修羅の山が「阿蘇山」ということです(熊本日日新聞社発行『新阿蘇学』)。
観光 †
熊本県観光統計による県内の地域別観光客数の推移を見ると、阿蘇地域及び小国郷地域は他地域に比べ観光客数が群を抜いて多く、平成14年には1,900万人を超えています。阿蘇地域の中央に位置する阿蘇市では、県内最大の観光地であることを背景に、阿蘇の豊かな自然や特色ある施設を活用した観光振興を進めていくことが望まれます。
将来像
阿蘇市は、世界最大級のカルデラを有する雄大な阿蘇の自然景観、伸びやかに広がる田園風景、阿蘇神社などの歴史遺産や暮らしに根付いた文化・伝承等、数々の優れた資源に恵まれた地域です。また、阿蘇地域の中心にあって、九州の南北、東西交流の拠点に位置し、県内でも最大の観光入り込みを誇っています。
このようなことから、阿蘇市の将来像を、「緑いきづく火の神の里~豊かな自然と笑顔あふれる国際環境観光都市を目指して~」と設定いたしました。
将来像の実現にあっては、地域の特性を活かしながら、均衡のとれた新しいまちづくりを進めることを施策展開の基本としています。
「阿蘇の自然と共生する環境都市づくり」
「元気あふれる産業の育成」
「魅力あふれる大阿蘇の観光地づくり」
「笑顔でつなぐ情報通信のまちづくり」
「安心して暮らせる快適なまちづくり」
「個性あふれる生涯学習都市づくり」
「住民参加による自立したまちづくりの推進」
の7つを新しいまちづくりの基本施策とし、展開においては、年齢や性別、能力等にかかわらず、誰もが安心して暮らせる環境づくりを目指す「ユニバーサルデザイン」の考えを導入します。
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