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阿蘇神社の祭神(さいじん)について
更新日: 2019-09-27 (金) 16:39:13 (1634d)
健磐龍命(たけいわたつのみこと)を主神として、阿蘇神社には十二柱(じゅうにはしら)の神様が祭られています。その中でいくつもの名前で呼ばれている神様もあり、混同(こんどう)されやすいので整理してみました。
神仏(しんぶつ)混淆(こんこう)の時代、天台宗(てんだいしゅう)の立場から阿蘇神社の神々は「仏」が姿を変えたものとして、観音(かんのん)・菩薩(ぼさつ)・如来(にょらい)などとされています。このことについては、「11 阿蘇奇瑞記(あそきずいき)」も参照して下さい。観音の場合、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)ともいいますが、仏教では救いの求めに応じて姿を色々と変え、この世に現れるという慈悲(じひ)深(ぶか)い菩薩です。
西巌殿寺の開基(かいき)である西栄(さいえい)は、本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)によってこの十二柱の神々をまつったと伝えられています。
阿蘇神社祭神 | 本地垂迹説 | |
一宮 | 健磐龍命(たけいわたつのみこと)・阿蘇都彦(あそつひこ)・阿蘇大明神(あそだいみょうじん) | 十一面(じゅういちめん)観音(かんのん) |
二宮 | 阿蘇都媛(あそつひめ) | 弥勒菩薩(みろくぼさつ) |
三宮 | 彦八井耳命(ひこやいみみのみこと)・草部(くさかべ)吉見(よしみの)神(かみ)・国龍神(くにたつのかみ)・年祢神(としねのかみ) | 光照菩薩(こうしょうぼさつ) |
四宮 | 比咩御子神(ひめみこのかみ) | 薬師如来(やくしにょらい) |
五宮 | 惟人命(これひとのみこと)(八井耳命(やいみみのみこと)) | 毘沙門天(びしゃもんてん) |
六宮 | 若比咩神(わかひめのかみ) | 龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ) |
七宮 | 新彦神(にいひこのかみ) | 多宝如来(たほうにょらい) |
八宮 | 新比咩神(にいひめのかみ) | 地蔵菩薩(じぞうぼさつ) |
九宮 | 若彦神(わかひこのかみ) | 勢至菩薩(せいしぼさつ) |
十宮 | 八比咩神(やひめのかみ) | 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ) |
十一宮 | 速瓶玉命(はやみかたまのみこと) | 普賢菩薩(ふげんぼさつ) |
十二宮 | 神沼河耳命(かむぬまかわみみのみこと)・金凝(かなこりの)神(かみ)・綏靖天皇(すいぜいてんのう) | 文殊菩薩(もんじゅぼさつ) |
参考
索引 : あ
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