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高原そ菜

概要

阿蘇、矢部地方は標高400~800㍍。年平均気温13度以下で、大分県の久住と並ぶ高原地帯です。この地域の夏季の冷涼な気象条件を生かして生産、出荷する野菜を高原そ菜いいます。しかし、長野県などのような日本中部高冷地(標高800m以上)に比べ標高が低く6、7月の梅雨期の降雨量が非常に多く強風の頻度が高いなどで野菜生産の障害になっています。しかし、暖地経済圏の中の高原そ菜は夏野菜の端境期対策上欠かせません。また土壌水分が多く品質の良い野菜が生産できます。高原地帯の農業は元来粗放経営で、そのうえ火山灰土壌で多雨のため土壌が流亡し地力が低い。この低生産地帯に集約度の高い野菜農業をどのようにして振興するか、高原そ菜の産地化の重要課題となっています。
大正末期に阿蘇郡黒川村を中心に夏まきの白菜栽培が始まり、昭和初期の農村の不景気に伴って年々増加し、昭和6年(1931)には80㌶に広がりました。種類もキャベツ、ダイコン、ユリ、インゲンなど数多い。その後第二次大戦中の食糧増産政策により野菜は自然消滅しましたが、26年頃から再び新技術による栽培が始まり阿蘇郡波野村の採種バレイショ、夏秋キャベツ小国町の夏秋ダイコン、南小国町、矢部町(上益城郡)の夏秋キュウリ、高森町の夏秋ピーマン、ダイコン、夏スイカ、久木野村、白水村、清和村(上益城郡)の夏秋トマトなどが大型山地として定着し、気象災害防止策として雨よけ施設化も進められています。

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カテゴリ : 食べ物
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