風土の力に、人の手のひらを添える。

手前みそ、ということばはかつて味噌がそれぞれの家単位で作られていたゆえに生まれた自慢語ですが、その自慢は人のワザというより、土地の風や光や水への自慢だったのでしょう。
醗酵食品である味噌は、質の高い自然が順序正しく作り上げてくれる恵みです。
人はそこに敬意を表して掌(たなごころ)を添えるだけ。
だからこそ、ていねいに、ていねいに、だれの手も借りず、気心の知れた夫婦ふたりだけで麹に語りかけ、整えていくことになるのです。
更新日: 2020-04-14 (火) 00:00:00 (2119d)