阿蘇ペディア
文化・歴史

キツネとタニシ

キツネとタニシ

 あんな、山ん中におったキネが

「何かよかもんなかろうか。」

ちゅうち、獲物(えもの)見(み)つけに里にやって来たちゃったいな。田のくろをあっちこっちしゃろきよったらな、田んぼん中かるタニシが話かけたちじゃもんな。

「キネどん、わたしと向こうん山まじとびくらいごしゅい。」

ネは

「うん、そりょあ面白(おもしろ)かろ。」

ちゅうち跳びくらいごするこちなったたい。タニシがな

「よーいどんばする前に、そのしっぽをこん田ん中につけなっせ。」

ネは

「よーしきた。」

ちゅうちタニシの言うとおりしたっちたい。そして

「よーいどん。」

で向こん山までとびくらいごしたったい。山につくとキネは

「あんのろすけタニシが今どこへんどん来よるどか。」

ちゅうち後ろを振り向いたと、そんひょうし、しっぽにすいついちょったタニシがポトンと下に落ちたちったいな。

「キネどん、ここばな。わたしゃ早よ来っちょたたい。あんたおそかったな、わたしの勝ちたい。」

ち、いばったちったい。キネどんな、うなずいてしもたちったい。

参考

くらしのあゆみ 阿蘇 -阿蘇市伝統文化資料集-


更新日: 2010-03-20 (土) 00:00:00 (5797d)