野焼きとは

 毎年3月20日前後に野草地に火をつけて地表面を焼く作業です。枯草を効率的に焼却し、火に弱い低木類(アキグミやサルトリイバラなど)を除去し、牧草地の地下茎を発達させて火に強い草を残すための作業であり、大変な労働力を要します。


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 野焼きの目的

@ 前年の枯草が新しい草に混じると、刈り取りの邪魔になるので焼いて取り除くため。
A 草原から森林への変遷の最初の段階である低木の生長を抑え、牛馬が餌として好むネザサやススキ、トダシバなどイネ科植物の生長を促す。
B 野焼きを行うことによって草原の害虫が駆除され、健全な放牧が守られる。草原のダニは放牧期間牛馬に寄生し吸血して赤牛の栄養を破壊する。
C 堆積した枯草は大雨や大雪で崩壊し、その土砂が流れて谷に堰をつくり、さらにその周囲の崩壊を招くことになる。
D 野焼きをしないと草が堆積して火事の危険性が高くなる。観光客の不始末による火事や落雷による火災の恐れもある。


 野焼きの現状

牛肉の輸入自由化によって子牛の値段が大きな打撃を受け、畜産農家が減りつつあります。そのため牧野組合員も減少し、草原の維持管理に深刻な人手不足や高齢化をもたらしているのが現状です。これにより草原の面積は減少し、もと草原であった土地は林地にするなどして、管理の簡素化が図られています。